2016年3月19日(土)

今日、岩手の地元紙を見ていたら、「老舗百貨店復活か」と見出しが目に飛び込んできたので、記事をよく読んでみると、岩手県花巻市の老舗百貨店のマルカンが、一度は廃業を発表したが、別の会社が引き継ぎ営業を再開できないか検討するという記事でした。

よく全国紙などでは、地方で老舗と呼ばれていた地元密着型の百貨店が廃業の憂き目にあっている記事をよく見かけます。今回の事例のように小売業を生業とする企業ではなく他の畑の会社が再建に向けてアクションを起こしたというのは全国的にも珍しいのではないかと思います。それも中央資本ではなく、地元の花巻の町の衰退を憂う若者の有志ということでした。20代から30代の若者が50万円から100万円を出資し会社を設立し、マルカン以外にも花巻駅前の空き店舗の再利用などを手掛けているそうです。日本中見回していても大都市圏以外の地方都市の駅前の空洞化は今に始まったことではありません。今回のこの若者たちの取り組みが成功することを願ってやみません。

そんな中、ふと我が故郷・気仙沼を顧みると・・・。今日の気仙沼の地元紙のトップに「気仙沼線・鉄路復旧断念」の見出しが、駅前再生どころが、駅がない事態になりました。今後どのような街になっていくのか、少子高齢化の最たる街で、箱物だけ綺麗な魂のない街にならないか、とても不安です。