ゴミは分別してから出しましょう

クリーンヒルの粗大不燃ゴミを捨てた所
クリーンヒルの粗大不燃ゴミを捨てた所

今朝、出勤する時に家内から、「古い布団を処分したい」と言われて、布団は燃えるゴミ?燃えないゴミ?と考えてしまいました。しかしこの考えは正確には間違いだったのです。

とても通常のゴミ袋に入りませんので、止む無く気仙沼市の焼却場(通称クリーンヒル)に持ち込むことにしました。いざ、出発という時に家内がこれもゴミ、これもゴミと次々出てくるではありませんか。まず、お風呂のフタです。あのくるくる回して収納するタイプのものです。そして、壊れた掃除機。よくも今まで狭い我が家に置いていたものだと思いましたが、ついでなので仕方がありません。この3点を車に積んでクリーンヒルに出発しました。

気仙沼市の施設なので、市役所と一緒の8時30分からの就業開始だと思いこみ、その時刻に行ってみると、9時からではありませんか。自宅に帰るのもとんぼ返りですし、あてもないので30分間車の中で待ちました。そして9時、車でうたた寝をしておりましたら、次々にあのゴミ収集車がやってくるではありませんか。その上、年度末、進学、就職、転勤などの引っ越しシーズンです。一般の家庭の方でしょうか、乗用車の方も次々駆けつけ場内は大混乱でした。私も車の列に並び、順番を待っていますと、職員の方が手際よく機敏に1台1台対応していました。

そして、私の番です。車から降りて、職員の方に持ち込んだゴミを説明すると、「何から降ろしますか?」と聞かれたので、「全部降ろします。」と答えると、ゴミの出し方の説明が始まりました。ゴミには大きく5種類に分類されるそうです。「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大可燃ゴミ」「粗大不燃ゴミ」「発砲スチロール」の5種類です。家を出るときの私が考えたのは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の2種類だけでした。更にこの2種類を粗大ゴミかどうかで区別していたのです。そして、その職員の方にアドバイスをいただき、「まず、かさばる布団を降ろして、一度計量して、もう1度戻ってきて、風呂のフタと掃除機を降ろしてまた、計量してください。」と言われました。1度に済まないものかと、多少憤慨しましたが、規則は規則です。布団を降ろして一度計量し、もう一度あの車列に並び残りのゴミを捨て、精算が終了したのは10時過ぎでした。

この時私は以前、地元紙に「大曲最終処分場が平成32年で埋立て終了」という記事を思い出しました。燃えるゴミでも焼却灰はどこかに捨てなければなりません。燃えないゴミは、種類別に分けられリサイクルできるものは、専門の業者に引き渡されていきます。気仙沼市のHPによりますと、震災後ごみの量が増えたと報告されています。当然といえば当然ですが、やはり一人一人がゴミの減量を心掛けないと、大曲の埋立て終了も前倒しになってしまいます。大曲の次はどこが最終処分場になるのでしょうか?

予定では新処分場は15年間使用するそうです。絶対なくてはならない施設はわかっていますが、もし同じ町内にできたら皆さんならどうしますか?もし私の自宅のそばに建設計画が発表になったら、ご近所、町内会の皆さんと共に反対運動を起こすことでしょう。全国どこの自治体でも同様だと思います。いわゆる総論賛成、各論反対です。この最たるものが、今の原発問題でしょう。都会生活を快適なものにするために、田舎に原発をつくる、ゴミの焼却場問題と同じです。結局我々の子供や孫の代に問題を先送りしているだけです。

「人間は考える葦である」といわれますが、私も含めあまり賢いとは思えません。そして、最終決着は政治力だったり、お金の力だったりするのでしょう。

しかし、皆さん!核のゴミだけは絶対に「NO」と言いましょう。我々の子孫のために。