今日、4月8日は我が息子たちの中学校の入学式でした。私もこの中学の卒業生なので、当時を懐かしみ、式典では校歌を久々に大声で歌ってしまいました。
しかし、いかに少子高齢化とはいえ、今日の新入生は50人。一クラス25人の2クラスです。私の在籍当時は、40人学級の11クラスのマンモス校でしたが、この激減ぶりに本当に驚愕してしまいました。震災の影響もあると思いますが、本当にこのままでは、若年層の少ない、高齢者だけの地域になってしまします。この現象は、気仙沼に限ったことではありません。やはり、東京一極集中を改め、国策としてこの問題に真剣に取り組まなければ、将来の日本は大変なことになることでしょう。
そして、昨日のニュースで、東京地区私立大学教職員組合連合は「2015年度 私立大学新入生の家計負担調査」の結果を公開し、自宅外通学者の仕送り額は過去最低の8万6,700円で、1日の生活費も850円と過去最低となり、厳しい生活状況が明らかになったということです。そして、「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者は214万2,644円、自宅通学者は153万5,844円でした。仕送り額が過去最高だった1994年の12万4,900円と比較すると3万8,200円減っているそうで、出費が落ち着く6月以降の月の仕送り額から家賃を除く生活費は2万5,500円となり、1日の生活費に換算すると850円で、初めて900円を下回った前年度からさらに減少し、過去最低を更新する結果となったそうです。ピークだった1990年度の1日の生活費2,460円と比較して、4割以下に減少していることでした。
私が気仙沼の高校を卒業して東京の大学に入学した、30数年前とさほど変わらない仕送り額に、驚いてしまいました。わたしも、大学1年生の時の仕送り額は8万円だったからです。そして、入学年度の総支払が家計に占める割合は、年収700万円の世帯では、3割以上を占め、約9割の家庭が「負担が大きい」と感じているようです。もちろん、奨学金や助成金がありますが、入学者全員という訳ではなく、やはり、親が、教育ローン等を組んでお金を借りているのが実情のようです。
このように、相当額の負担を強いられる地方出身の大学生とその家族ですが、厳しい経済状況の中でも、やはり、東京の大学に進学させたいと思うのは、その後の就職の問題があるのだと思います。地方では、なかなか思うような働き口がなく、やはり、東京でなければ今時の若者が好むような職種はありません。やはり、ここでも東京一極集中の問題がでてきます。この問題は一石二鳥に解決できる訳がないとは思いますが、まず、政治から変わっていかないと、民間主体では難しい問題だと思います。
しかし、私の親もよく頑張って仕送りを続けてくれたと、今さらながら頭の下がる思いです。私の二つ下には妹、さらに三つ下には弟がいます。兄弟みんな、高校までは気仙沼でしたが、その後はそれぞれ進学しました。三人とも無事卒業させてくれた両親に我々兄弟は足を向けて寝ることができません。本当に感謝しきれません。
現在の我が家の場合はどうでしょう?双子の子供達が東京の大学に進学したいと言ったらどうしましょう。上記の金額の2倍の金額が必要になります。流暢なことは言っていられません。もう、6年後には現実になるのです。