「穀雨」の次は「立夏」

(画像は葉桜になった一関工場の山桜)
(画像は葉桜になった一関工場の山桜)

今日の気仙沼や一関地方は朝から降り出した雨が一日中降り続けました。「春雨じゃ、濡れて参ろう」と、時代劇のセリフではありませんが、今日は、とてもそんな気持ちにはならないぐらい寒い一日でした。言わば「寒の戻り」ですね。

先ほど、スケジュール確認で手帳を眺めていたら、先週の20日が二十四節気の「穀雨」だったのですね。

「春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)」(「歴便覧」は天明七年(1787、寛政十年(1798)に再版)に出版された暦の解説書です)田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃で、この頃より変わりやすい春の天気も安定し日差しも強まってくる時期なのです。

また、「穀雨」とは、春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、この時期に降る雨は、百穀を潤し、芽を出させる春雨として「百穀春雨」といわれています。この頃が特に雨が多いというわけではありませんが、穀雨以降、降雨量が多くなり始めます。田畑が雨で潤う穀雨の時期は種まきなどを始めるのに適した時期なので、昔から、農作業の目安にされているようです。また、「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉があるように、変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、陽射しも強まってきます。もはや、冬服やストーブとも完全にお別れの季節ですね。私もやっと、先週「タイヤ交換」をしました。

丸光製麺の一関工場の山桜もすっかり葉桜になってしまい、先日のニュースでは、いよいよ桜前線も津軽海峡を渡って、北海道に上陸したそうです。春の二十四節気は「立春」から始まり「雨水」「啓蟄」「春分」「清明」そして「穀雨」と続くのですが、その次はなんだかお分かりになりますか?次は「立夏」です。ということは、季節は間もなく初夏を迎える訳です。

本当に、時の流れるのは早いもので、季節をゆっくり感じながら暮らしていくことが出来ないのは、やはり自分自身に余裕がないせいでしょうね。花見もすることなく忙しく走りまわりましたが、目に眩しい新緑の季節は、少しゆっくりと眺める時間が欲しいと思う今日この頃です。