新入生や新社会人にとって、今の時期問題になるのがいわゆる「五月病」。昨今では、一か月ずれて「六月病」にかかる人も多くなっているとのことです。もともと、「五月病」は初めての配属や授業にも幾分なれ、四月当初の緊張感が緩み、気分がうせた状態になることをいいます。
「五月病」になりやすいタイプは、真面目、几帳面、責任感が強い人などで、ストレスや疲れをため込み過ぎていることが多いようです。そして、当初の期待と違った仕事や勉強、人間関係の悩みなどが理由に挙げられます。
緊張の中で四月、五月と走り続けて、生活環境が大きく変化した訳ですから、可能な限り生活リズムを元に戻すようにすることが重要です。十分な睡眠や、栄養のバランスが取れた食事を規則正しく取るのはもちろんですが、好きな趣味に没頭するとか、スポーツで汗を流すなどの気分転換が必要になってきます。そして、時と場合によっては、症状の程度にもよりますが、専門家や医師の指導を受けるのが望ましいケースもあります。
震災後は特に全国からの応援で「頑張って!」と励まされて「一生懸命頑張ります」と答えてきましたが、「一生懸命」も時には気を緩める時もなければ、張り詰めた状態の糸ではいつか必ず切れてしまします。
我が家の息子たちも、中学校の新一年生です。慣れない学生服に身を包み、難しくなった授業や、新しく始まった部活動で、毎日「疲れた!」を連発しています。もちろん新たな人間関係の悩みにもぶつかっているようです。親としては、あまり「一生懸命頑張れ」を連呼せずに暖かく見守っていくしかないのかもしれません。