7月7日は「七夕」です

今日は七夕。

日本人なら一度は口ずさんだことがあるこの歌詞・・・。「笹の葉さらさら、のきばに揺れる、お星さまキラキラ~」と昔から歌われきた七夕の歌詞ですが、近年では織姫と彦星のラブロマンスを知らない人もいるとか。日本は年に一度も、夜空を眺めることのない国になってしまったんでしょうか?

しかし現実問題、世界の人口の8割以上が街の照明などで夜空が明るくなる「光害」の影響を受けており、約3分の1は「天の川」が肉眼で見られなくなっていることが欧米の研究チームの分析でわかったそうです。米国民の約8割、日本では約7割が肉眼で見られず、最も深刻な国がシンガポールで、ほぼ全土で夕方のように薄明るい夜が続き、自然の夜の暗さを感じなくなっているといいます。

米科学誌サイエンス・アドバンシズ(電子版)に論文が掲載されました。研究チームは高解像度の衛星写真を分析し、各国の地域ごとに自然状態の夜空に対し、人工光による「光害」の深刻度を6段階に分類しました。

その結果、天の川が見られない都市部などに住む人口は、世界全体の約3分の1。先進国の割合が高く、米国では約8割、欧州で約6割、日本でも約7割に達したそうです。最も光害がひどいシンガポールでは、全土で人の目が暗いところに反応する「暗順応」が起きなくなるほどだといいます。

その一方で、アフリカ諸国では、人口の約6~8割が自然のままの夜空の下で暮らしていて、一部の大都市を除き、多くの地域で7月7日に限らず「天の川」が見られる状態だといいます。

日本でも、大都市では難しいでしょうが、地方はまだ夜は漆黒の闇。今日の気仙沼地方はあいにくの曇り空で「天の川」を見ることは難しいですが、雲の向こうの織姫と彦星に向かって一年に一度の再会を祝福しようではありませんか。