「山の日」と「お盆」

今日は、今年から始まった祝日「山の日」です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」ということですが、甚だなぜ、8月11日なのかという疑問がわいてきます。

当初は8月12日という説があったそうですが、この日は、日本最大の航空機事故である「日本航空機墜落事故」の日にあたるので、国民の祝日にするにはふさわしくないとのことで、一日前倒しして8月11日になったといいます。

例年なら、8月12日か13日からお盆休みに入る企業が多いのですが、今年は今日の「山の日」の祝日からお盆休みに入った会社がほとんどのようです。

お盆は、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、子孫が報恩や追善の供養をする期間で、現在では8月13日から16日までの4日間が一般的です。

日本では、聖徳太子が摂政を務めたことでも有名な推古天皇の時代に、はじめてお盆の行事が行われたと伝えられているそうです。現在、各地で行われるお盆の行事は、その地域の風習が加ったり、宗派による違いなどによって様々となっていますが、一般的に先祖の霊が帰ってくると考えられている点は共通しています。

ちなみにこの時期、各地でみられる盆踊りは、その昔、平安時代に踊られていた念仏を広めるための「念仏踊り」から来ているといわれています。この念仏踊りがお盆に帰ってきた先祖を迎え入れ供養するお盆と結びついて、現在のようにお盆の時期に戻ってきた先祖の霊を慰める盆踊りになったといわれているそうです。

お盆休みを利用して旅行に行かれる方や帰省される方も多いと思いますが、暑いなかでの外出は、くれぐれもお気を付けください。そして、楽しい時間と思い出を持ち帰っていただきたいと思います。