オリンピックの意義とは?

 

連日の日本人選手の活躍に大いに盛り上がっているように見えるリオ五輪ですが、マスコミが報道しない様々な問題があると言われています。

2年後の冬季オリンピックは韓国の平昌五輪ですが、こちらも既にさまざま問題が指摘され始めています。そして2020年の東京五輪も多くの問題が指摘されてきました。最たる騒動は新国立競技場とエンブレムの問題です。こちらの騒動は皆さんご存知の通りです。

もちろんやる以上は日本人として、史上最高の五輪を目指してほしいと思います。でも、一方で世界全体では五輪自体の意義を再考しなくてはならない時期に来ているのではないでしょうか。

今回のリオで大問題になった、ロシアのドーピング問題。また、リオはジカ熱や治安問題が心配で、メダル候補者が参加しない競技もありました。実は、東京も真夏のマラソンは一流選手ほど避けると言われています。

サッカーなどは今でもワールドカップの方がイベントとして格が上です。ラグビーも今回から7人制が正式種目になりましたが、15人制のワールドカップの方が上なのは、サッカーと一緒です。

もちろん4年に一回の開催ですから、「オリンピックは独特の雰囲気」と答える選手もたくさんいるのも事実です。

しかし、少し意地悪な言い方をすれば、わざわざ2週間という期間で世界中の人が集まって大騒ぎし、ものすごいコストをかけるイベントの意義そのものが問われている気がします。リオでも五輪に予算を回すのなら市民生活に回せという議論があります。警察の給料も遅れているという報道もありました。

今度、東京の新知事に当選した小池知事は、予算を見直すといっています。56年ぶりの東京五輪です。高度経済成長期のそれと、今回では世の中はまるっきり違っています。世界的にみても各都市で五輪を歓迎する人の率はどんどん減っているといいます。東京の次はどこの都市が立候補するのでしょうか。