今日で8月も終わりです。台風10号も去り、もう秋の気配がしている気仙沼地方です。
今日の新聞に「出光興産、経営陣と創業家の対立」という記事が載っていました。もう、皆さんご存知の通り、昭和シェル石油との合併に関する泥沼の争いです。このお家騒動を「海賊と呼ばれた男」は天国からどのように見ているのでしょうか?
累計販売数340万部を超えたベストセラー小説「海賊と呼ばれた男」。私も上下巻を購入し、一気に読みました。
もちろん、主人公のモデルは出光の創業者、出光佐三氏。戦後、膨大な借金を抱えても社員を一人もクビにしなかった日本的経営のモデルにもなっています。タイムカードなしなどの性善説経営はあまりにも有名です。経営理念、「人間尊重」は出光興産に今尚生きていると思います。
その「海賊と呼ばれた男」が今でも売れ、海外の企業も、出光の「人間尊重」経営への関心度が高まっているといいます。
会社の業績が悪くなったらレイオフ、リスクマネジメントやコンプライアンスを理由に性悪説で社員を管理することが、世界的には主流です。
そんな中、出光流の「人間尊重」経営が拡がることが、国際平和につながるという考え方もあります。人間尊重経営とは、究極の家族経営であり、人を信じる経営だと思います。
人間は大切な人や仲間に信じてもらっていると思えたときこそ、信じられない力を発揮するものです。そのことがこの「海賊と呼ばれた男」の中にも十分に表現されています。
今こそ、社員や家族のことを考えた大局的な見地から経営判断してほしいと思います。(こんなことを言っていますが、丸光製麺はまだまだ足元にも及びません・・・。)