立ち食いを考える②

昨日に引き続き、「立ち食い」についてです。

現在では、食事だけではなくとうとう仕事場にも出現しているというのです。それも「立ち会議」といわれるものです。

椅子に座って会議をすると、前に座る人と真正面に相対してしまうので、緊張感が生まれます(緊張感があった方がいいという人もいますが・・・。)。しかし、立ち話になると体の向きを少し斜めにするだけで、心に開放感が生まれ、直視することも少なくなり、会派がスムーズに流れるようになります。

「軽く一杯」という気軽な感覚が人を誘いやすく、応じやすくもするのでしょう。特に初対面の人と会話する時は、立ち話からがスタートするのも一つの方法かもしれませんね。

よく、いろいろな会社の担当者から耳にすることですが、会議室にこもって、難しい顔をして知恵を絞っているよりも、現場で気軽に立ち話をしている方が、良いアイデアが出てくるというのも、このような効果からきているのかもしれません。

話は「立ち食い」に戻りますが、立って食べることは人体学的にみても良いことだといいます。人間の体には、口から肛門まで1本の消化管でつながっています。特に胃に至るまでは、立っていた方がストレートに食べ物が胃に到達します。

「立ち食い」だと、この消化の流れがスムーズに行われるので、「胃もたれ」や「悪酔い」が防げるのだといいます。

しかし、いかに「立ち食い」が良いといっても、子供のころから、立ったまま食事をさせることは、「食育」や「マナー教育」という観点からはNGですよね。私も、自分の子供には「お行儀が悪いので座って食べなさい」と躾けてきた方です。

「立ち食い」は、ある程度大人になってから、それもTPOをわきまえてということでしょう。

~続く。