現在、TPPの批准をめぐって国会で与野党が対立しています。しかし、私も含めてTPPとは、何なのか、批准すれば生活がどのように変わるのか、正しく理解している人は少数派ではないでしょうか?
そこで、先日雑誌のTPPの特集記事がありましたので、少し勉強してみました。
まず、TPPといえば、農業とかいうイメージが先行していて、まだまだ多くの人は自分達は関係がないと思っている人が多いようです。しかし、これは想像以上に日本企業にとって脅威であることは間違いがないようです。
私以外の多くの皆様には「釈迦に説法」ですが、まず最初のTPPとは何かについてです。
TPPとは、「環太平洋パートナーシップ協定」の略で、環太平洋エリアの国々の間で結ばれている、「ヒト、モノ、カネ」の流れをスムーズにするための経済連携協定です。
2010年、シンガポール,ニュージーランド,チリ、ブルネイの4ヶ国からスタートしたTPP協定は、その後アメリカ,豪州,ペルー,ベトナムの8ヶ国で交渉を開始され、現在はマレーシア、カナダ、メキシコ及び日本を加えた12カ国が昨年10月に大筋で合意しています。そして、今では国内での批准に向けた議論が国会で行われているのです。
しかし、ここで重要になってくるのが、最大の経済大国であるアメリカの姿勢です。12か国と大筋合意しながら、ここにきて、次期大統領候補のクリントン、トランプ両候補ともTPPには否定的な見解を示しています。
しかし、アメリカ政治の専門家は、新大統領になったら必ずTPPがスタートするというのです。時期はともかくTPPがスタートするのは、規定路線のようです。
しかし、この交渉の内容実は表向きに出ている情報では見えてこない問題が多々あるようです。特に日本固有の商慣習の部分にメスが入る可能性があります。
~続く。