歴史は、真実ではなく、史実だという話をする人がいます。どういうことかというと、実際の真実ではなく、その時の権力者にとって有利な事実を史実として残したというものです。
だから、いろんな歴史には、いまだにミステリーがたくさんあり、それが歴史学者や歴史愛好家のなかでは論争が繰り広げられているものもあります。また何かと話題になる「歴史認識」もそうです。相手が変われば見方も変わります。加害者なのか被害者なのかによっても、180度変わる場合もあるのです。
ところで、こうした「史実」の中には、捏造と思われているものも多いらしいです。その代表的なものは、「60年代のアポロ計画で人類は本当に月に行ったのか?」というものです。今年NHKでもこの件で特集が組まれました。
「映像がどこかのスタジオで撮影されたものではないか?」とか「50年近く前に月に行ったのに、その後、科学は発展しているにもかかわらず、なぜいまだに月に人類を行かせることができないのか?」とか、「当時のアメリカの技術では不可能」とか、この手の話がいろいろあります。
アポロ計画当時は、東西冷戦真っ只中で、当時のアメリカにはソ連に対し絶対的な脅威を示す必要はあったことは確かだといわれています。しかし、技術的に肯定的な解明をしている学者は数少ないのです。
それに何よりも、アポロ計画自体が突然中止になりました。予算上の問題という話もあるでしょうが、研究そのものがなされている話はあまり聞こえてきません。
でも、これも「史実」なのです。ちゃんと日本の教科書にも載っています。いい悪いは別として、歴史というものは、そういったものなのかもしれません。