本日より、少し「イノベーション」について考えたいと思います。
イノベーションを日本語に訳すと「創造的破壊」とされています。経済学者、オーストリア、ハンガリー帝国生まれの経済学者、ヨゼフ・シュペンターが名づけた経済用語とされています。
イノベーションの定義として「経済発展というのは新たな効率的な方法が生み出されれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐されていくという、その一連の新陳代謝を指す。」とされています。
少し難しい表現ですが、わかりやすい例が音楽業界だといわれています。私が子供の頃はアナログレコードでした。黒いビニール素材のドーナツ盤で、シングル盤とかLP盤とか言われていました。
私も中学、高校、大学生の頃は、よく中古レコード店に行って「ジャケ買い」をして、思わぬ名曲にあたり感動した懐かしい思い出があります。私の感動の一枚は、何と言っても中学一年生の時に買った、ビートルズの「Let it be」です。
当時は、シングル盤が一枚500円から600円に値上がりする時期でした。日本のアイドル歌手のレコードを買うつもりでレコード店に行ったのですが、値上がりしていたことを知らずに500円しか持っていませんでした。
そこで、しょうがなく500円コーナーがあったのでその中を物色していて、思わず目をひいたのが、黒のジャケットで、メンバーの顔写真が市松模様に配置されている、ビートルズの「Let it be」だったのです。
私は、曲も聞いたことがなかったのですが、そのレコードジャケットのカッコよさに思わず購入し、家に帰ってプレーヤーにセットし聞き入りました。初めて聴いたその時の衝撃は今でも忘れません。それからは、貪るようにビートルズの曲を聞きつづけたものです。
まあ、私の話はさて置き、このレコードが83年にソニーがコンパクトディスク、いわゆるCDプレイヤーを発表すると、数年もすれば、主役がアナログからデジタルのCDに移っていったのです。
~続く。