アナログレコードと違いCDは、音質が安定しているなどの理由もありましたが、最大の理由は扱いが易しい、コンパクトで保存がしやすいことがヒットの原因と言われています。
CDが出てきた頃、当時レコード業界の悩みは、レンタルレコード対策でした。ところが、CDが売れ始めたおかげで、消費者はレンタルレコードも良いけど、レンタルレコードは、貸し借りの手間、録音の手間の煩わしさがありました。
それに比べ、CDの使い勝手、保存性は、それを上回るもので、日本のレコード業界は90年代後半に全盛を迎えます。
日本のレコード業界で歴代LPランキングを見るとそれがわかります。(いずれもオリコン調べ)
発売日に注目してください。
1位 宇多田ヒカル/First Love 765.0万枚 1999/3
2位 B’z/B’z The Best “Pleasure” 513.5万枚 1998/5
3位 GLAY/REVIEW~BEST OF GLAY 487.6万枚 1997/10
ベスト3はいずれも97年~99年に入っています。ベスト10まで拡げてみても、96年~02年までの間にほぼ生まれています。現在はミリオンセラーになれば奇跡といわれています。いかに90年代後半にCDのベストセラーが量産されてきたかがかわかります。
ピークは98年、音楽ソフトの市場規模合計は6745億円でした。しかし、2014年は、2541億円にまで下がっています。CDだけをみると、99年がピークで4971億円、14年は1840億円です。
そして、皆さんもご存じの通り、CDにとって変わったのが、itunesやレコチョクなどの音楽ダウンロードサービスです。
音楽を聴くスタイルが、iPodなどの携帯型音楽プレイヤーやそれこそ、携帯電話で聴くというスタイルに変化していきました。
~続く。