今日は月に一度の小山会長の勉強会です。その中で小山会長からの問いかけです。
「この100年間、日本は進歩したのでしょうか?それとも退化したのでしょうか?」もし進歩しているのならば、将来の不安もなく、老後は安心して暮らせる社会になっているはずです。明治・大正の頃は、お年寄りは家族の中で権力を持ち、敬われながら安心して暮らせていたといいます。
年寄り夫婦だけ、あるいは年寄りの一人暮らしが増え、“孤独死”などという事態が増えている今の日本は、退化しているとしか思えません。そんな風潮をカネで解決しようという政治は間違っていると断言しています。
そう言えば、最近のテレビのバラエティ番組では、年寄りが若者文化を理解できていないことを笑いのネタにするような低俗なものをよく見かけます。それを見ると、無性に哀しくなります。
核家族化が進展する前の三世代同居の時代は、長老が家の中で一番の権力を持って家族を統率していましたし、子や孫も祖父母を敬っていました。しかし、戦後、高度経済成長の波にのり、日本もアメリカナイズされて核家族化が進展すると、そんな美風は消滅していきました。
もはや時代は「経済至上主義」。お金が一番、お金があれば全てがうまくいく、買えないものはない等、とにかくお金を稼いで消費することが美徳とされた時代を過ぎてきました。
しかし、5年前の震災から本当に必要なものは何かを、一人一人が問われたような気がします。やはり、お金が全てではないのです。「心」の充足こそが我々には必要なのではないでしょうか。高齢化の問題もお金ではなく「心」で解決しなければならないはずです。