今日から7月。今年も後半戦のスタートです。
毎年、新社会人に調査している「理想の上司」が発表されていますが、男性も女性も昨年に引き続き同一人物だったようです。男性は元テニスプレーヤーのあの熱血漢で、女性はOL役などを多くこなすあの女優さんでした。
恩師や良い上司に恵まれた人は、いわば得難い財産を持っているのに等しいと思います。入社から3か月が経ち、新入社員も職場にも慣れ、既に第一線で活躍のことと思いますが、仕事の甘えや愚痴は許されないところですが、指導や助言はどんどん上司や先輩に仰いだ方がいいでしょう。また、同期入社の同僚がいる場合は、恥ずかしがらずに悩みを共有するのも悪くないと思います。
幕末に活躍した長州藩の志士の多くが、松下村塾を開いた「吉田松陰」を師と仰ぎ、薫陶を受け、明治という新たな時代の扉をこじ開けたのは余りにも有名な話です。
また、江戸時代後期に日本地図を完成させた「伊能忠敬」は、19歳年下の「高橋至時」に50歳の時に弟子入りしています。既にこの時、隠居の身であった忠敬は、尚、向学に燃え天文や暦、地理学や測量を熱心に勉強し全国4万キロを歩きながら日本地図を完成させたのです。
上司や先輩などにも様々なタイプがいます。松陰のように熱血漢だったり、至時のようにまじめだったり、やはり人間「馬が合う」という諺通り相性というものがあります。自分にあった人生の師を見つけられた人は、それだけで幸せだと私は思います。
私の場合、会社に上司はいませんが、「自分以外は師」と考えれば社員はもちろん、お客様や取引先の方々からも学ばせていただいている身なんだと、つくづくこの頃感じています。