今日、私は仙台に出張しました。宮城県の助成金に関するプレゼンのためです。今日はその話ではなく、昼食をとる為に入ったレストランで見た新聞記事に関する話です。
スマートフォンに関する記事ですが、NTTドコモが先月から販売した新モデルから本人に通知せずに捜査機関にGPSの位置情報を提供できるように端末上の処理をすることになったというのです。
総務省が昨年6月に電気通信事業者向けの個人情報保護方針を改定したことを受けて、これまで携帯電話会社が捜査機関に位置情報を提供する際には、裁判所の令状と本人への通知を義務付けていましたが、本人通知が捜査上支障になるとして、政府が見直しの方針を閣議決定しまいた。
その結果、監督官庁である総務省はこれを受けて、通知の義務規定を削除し令状だけとする新指針を施行したのだそうです。
携帯電話会社は従来、位置情報が検索されようとすると、検索されていることを示すメッセージを端末に表示することで本人に通知してきましたが、先月から販売されている新機種ではこの表示が出ないように処理されているといいます。
NTTドコモでは基本ソフト「アンドロイド」を搭載した端末5機種でこれらの対応を開始したとのこと。そして、「KDDI」も「ソフトバンク」も現在検討中とのことですが、業界最大手が総務省の意向に沿って対応したとなれば、おそらく右え倣えかと・・・。
このように普段何気ないニュースでもよく読み込んでいかないと、我々庶民が知らないところで物事が決定して、気が付けば生きづらい世の中になってしまいました、なんてことが起きないともいえません。
参議院選挙が終わったばかりですが、常日頃から政治に関して厳しい目を向けないといけませんね。戦前、治安維持の名目でどんどん国家の監視が強化されていったことが、再び起きないようにしなければいけません。