いよいよ新しい新幹線「中央リニア新幹線」が本格着工しています。今年の初めに品川駅の起工式も行われています。
とはいえ「中央リニア新幹線」が完成するのは名古屋までは2027年と11年後、大阪までは2045年と29年後です。そんな時間がかかるなら、リニア新幹線の海外展開では中国に越される可能性が大きいという噂もあります。中国ではすでに上海の国際空港と、上海市街地がリニアで結ばれているのです。
さらにスピードという点では、テスラモーターズCEOイーロンマスク氏が構想中の「ハイパーループ」は時速1223kmといいます。「中央リニア新幹線」は最高時速500kmです。騒音問題が大きく、結局大半がトンネルの中を走ります。そしてそれがコストにも工期にも大きくのしかかるのが大きな問題点として指摘されています。
それに対してハイパーループはパイプの中を走るので、スピードも出てコストも工期も早いそうです。そして騒音問題はまったくないとのこと。そう考えると、日本の「中央リニア新幹線」の技術も携帯電話のようにガラパゴス化する可能性があります。
スピードという点では先日、NY-東京間が53分という超音速旅客機「Skreemr」の話がマスコミを騒がせています。コンコルドが復活するという話もありますが、速さはマッハ2.0。それに対してSkreemrは最高マッハ10です。
もちろん、実際に人を乗せて実用化されるまでにはかなり大きな課題があるでしょう。実現の可能性はまだ低いと言わざるを得ませんが、しかし、すでに交通機関のスピード競争は新しい次元に入りつつあるというのが昨今の動向です。
「NY-東京間が53分。このコンセプトは、何よりも先ず将来可能になる空の旅について人々の想像力を刺激し、夢を与えるものです。」と語っているジャーナリストがいました。
まさに「想像力を刺激する夢」を我々日本人はもっと描くべきではないでしょうか。