いかに絞り込んで研ぎ澄ますか

今日から9月です。今年もあと4か月。こう考えるとあっという間ですね。

今日は、ますます専門性を磨くことが大事になってくるという話です。これからは、研ぎ澄まされた専門性に価値がつくといわれています。

こういうと、何か高額の高いものを売るイメージがありますが、ここで言いたいことはそういうことではありません。たとえば、東京を中心に鳥貴族という低価格の焼き鳥チェーンがあります。280円均一価格で味と素材にこだわったチェーンでいつも繁盛しているお店です。

ここでは一般の居酒屋などでは当たり前のことをやりません。たとえば、お通しは出さない。店舗出店時に鬼門の場所でも全く気にしないで出店する。そしてメニューも増やさない。いわゆる「○○しない」といった基本ルールを徹底的に決めているのです。

その一方で一号店から大切にしている味とか、国産の鳥の品質は守るとか、こういったこだわった部分は研ぎ澄ませていき、圧倒的に強いポジションを築いているのです。

話は変わりますが、日本の家電メーカーはオールランドの総合化を進めてきました。しかし、今となっては、それが苦境の原因のようです。

そこで思い切って方向転換をした家電メーカーがあります。オーディオマニアの方はご存知でしょう。パイオニアという会社です。パイオニアは、事業ドメインを車載事業オンリーにしていきます。カーナビにはじまり、今後伸びるだろうコネクテッドカーや先進運転システムなど通信制の高まる自動車サービスで一番を目指しています。

いかに絞り込んで、その上研ぎ澄ますか、今後のグローバル時代に勝つための唯一の方法なのかもしれません。