東京に出張に出かけた時、電車に乗って移動することが多いのですが、乗客の様子をよく見てみると、多くの人がスマホで何かをやっています。隙間時間を利用したビジネスも最高潮に達している感じがあります。
そして、世間では、隙間時間の有効な使い方ができる人がいいみたいな話が多いと思いませんか。その結果、電車に乗っても、私のようにボーっと、車窓の風景を眺めている時間は、無駄な時間と言わんばかりに「非効率的」のように言われることが多いものです。
ところが最近これに異議を唱える識者も出てきています。眠りが身体的なリラックスに有効であるならば、退屈もまた、精神的リラックスに有効なのだとする意見もあるようです。すなわち、ボーっとしている時間は精神的なリラックスにとても重要だといいます。
そんな中、今、マインドフルネスというものが注目されています。アメリカのグーグル社がマインドフルネスを人材戦略の有効な手段として積極的に活用しているといいます。
仕事をしている「動」の時間に対して、「静」の時間をポジティブに作り出しているのです。その具体的な内容は、ヨガとか瞑想を取り入れているそうです。
その結果、よりクリエイティブな仕事ができて、効果は上々の様子。アップル社の前CEOのスティーブジョブス氏も、「禅」をしていたのは有名な話です。
日本でもITベンチャーを中心にマインドフルネスを行おうとしている会社が出てきていると聞きます。
これから、世の中は生産性の低い業務はロボットなどにとって代わって自動化されていきます。そうなればなるほど、優秀な人材には、クリエイティブな仕事が求められるはず。だからこそ、この「静」の時間の取り方が鍵となってきそうです。