今日からいよいよ10月です。昨日に引き続き働き方改革についてです。
現在、スウェーデンでは1日6時間労働、週30時間労働にチャレンジしているそうです。スタートアップのITベンチャーや介護施設などで始まった取り組みは、最近では役所でも行われてきているといいます。
もちろん、給与はそのままです。そんなことしたら売上が下がるのではないかという心配をする向きもあるでしょう。ところが、実際には逆に生産性を大幅にアップさせているという事例もあります。
以下は13年の労働時間の国際比較です。
ドイツ 1388時間
フランス 1489時間
スウェーデン 1607時間
アメリカ 1788時間
日本 1735時間
ドイツの労働時間の少なさは特筆されます。
1388時間を50週で割ると、27.7時間とすでに30時間を割り込んでいます。それでいてドイツの経済はご存じのように好調です。
日本は以前は90年代前半までは2000時間を超えていました。その後、経済成長の鈍化により企業業績の悪化にも伴い、残業時間や休日出勤に抑制がかかったり非正規社員の増加などで、ずいぶん労働時間が減ってきました。
日本の場合、このように労働時間の短縮は「負」のイメージで語られることが多いのです。ところが、ドイツの場合は21世紀になってからの15年間で、労働時間を約5%下げ、一人当たりGDPを140%アップしています。ということは、時間当たり生産性を1.5倍に近くしているのです。
日本でも同様の発想を持てば、生産性革命が起きるのではないかと言われていますが、はたしてどうでしょうか?
~続く。