昨今、ユニークな鉄道を走らせる試みが全国的に話題になっています。
京都にある嵯峨野観光鉄道は、廃線になった線路にトロッコを走らせました。その後、京都観光の名物になり、桜の時期や紅葉の時期は予約を取るのが難しいほどの人気ぶりだそうです。
もちろん、トロッコを乗りながら渓谷の景色を眺めるのんびりとした旅もいいものです。
しかし、実は人気の秘密はガイドさんの観光案内のトークの面白さにあるようです。嵯峨野から亀岡までの25分がひとつのエンタテイメント空間になるのです。
今、全国的な乗客の減少を受けて、各鉄道会社が顧客獲得に新たな工夫がみられるようです。
まずは、首都圏を走る、西武鉄道の「アイドルトレイン」。走行する電車内でライブやファッションショーを開催するというものです。乗車チケットは瞬間的に売り切れたそうで、その様子がSNS等で流れているそうです。もはや完全なエンタテイメント鉄道ですね。
西武鉄道が「アイドル」なら、同じ首都圏を走る京浜急行は「ジャズ」だとか。昨年の週末には「京急ジャズトレイン」が行われたそうです。3回限定とはいえ、乗車券のみの320円。こちらのチケットは抽選で即日完売。
鉄道に乗る目的が、単に目的地に移動する手段だけではなく、他の目的の為に乗車するという従来の目的とは変わった事例だといえるでしょう。
今後はこうしたエンタテイメントトレインが増えてくるでしょう。そしてこの事例は何も鉄道だけの話ではないような気がします。
あなたのビジネスにも、プラスエンタテイメントはヒントになるかもしれませんね。