JR大宮駅で「三陸のものマルシェ」が行われていることは昨日のこのブログでも紹介しましたが、今日は北海道新幹線開通の日、一番列車が到着した時は物凄い人だったようです。
さて、話は変わりますが、一昨日の夜に一関で「小山クラブin一関」が開催されました。この会の講師は、知る人ぞ知る、元船井総研CEO会長で、現在は株式会社風𡈽の代表取締役会長を務める「小山政彦」氏です。
震災後、東北を応援するといって、手弁当で毎月1回、今日まで休むことなく講演されております。私などは経営者として雲の上の存在のような方なのですが、親しくさせていただき、弊社のコンサルタントも隔月で行っていただいております。船井総研といえば東証1部上場企業で、一昨年などは、ボーナス支給額日本一になった日本最大のコンサルタント会社です。
そんな、小山会長の今回のお話しの中で特に印象に残ったのが、「y=1/x」という数式の話でした。画像のように横軸をx軸とし、縦軸をy軸とすると美しい双曲線のグラフになります。小山会長は早稲田大学理工学部卒業で、数学者を目指し大学院に進学しましたが、実家のディスカウントストアが火事になり、やむなく大学を辞めて家業を継ぐことにした、根っからの数字に強い、かと言っていわゆる難しそうな学者肌ではなく、シャキシャキの江戸っ子、自称・「下町のおっさん」というほどの気さくな方です。
なぜ、この数式の話が経営にかかわることなのかというと、xの値がどれだけ大きくなっても、グラフの線は永遠にx軸に接することはない、限りなくx軸に近づけば近づく程、人間は極意に達したと感じるものだということです。しかし、「極」とは、北極や南極のような最終到達点であって、人間は所詮、最終到達点には達していない未熟な存在であるという戒めを表しています。境地に達して、「俺はなんでも出来る」などと思ったときが、失敗の始まり、転落のはじまりなのです。どんなに成功しても、しなくても、常に謙虚であり続けること、y=1/xは永遠に続くことを忘れてはならないという教えでした。数学というものは奥が深いですね。またそれを人生に置き換える小山会長も流石です。今後は、小山会長の教えも、どんどんこのブログで紹介していきます。
(もちろん、本人の承諾は得ております。)