明治は遠くなりにけり

ほこりをかぶって使われなくなった。我が家の家庭用エスプレッソマシン。やっぱりコーヒーはミルでじっくり挽きながら香りを楽しみたいものです。
ほこりをかぶって使われなくなった。我が家の家庭用エスプレッソマシン。やっぱりコーヒーはミルでじっくり挽きながら香りを楽しみたいものです。

本当に世の中は広い。そして時には、もの凄い人物がいるものだと感心してしまいます。

とある雑誌に掲載されていたのですが、104歳の現役経営者が東京・西荻窪にいらっしゃるそうです。コーヒー豆の輸入・焙煎店「アロマフレッシュ」を営む安藤久蔵店主がその人です。開業は85歳の時で、以来、およそ20年間、コーヒービジネスを一人で切り盛りしてきているというから驚きです。明治、大正、昭和、平成の四つの時代を生き抜いている安藤さんはどのような方なのか、読み続けてみると、良きも悪しきも「明治生まれの気骨ある日本男児」そのままの方のようです。 “明治は遠くなりにけり”の続きを読む

岩手県出身総理大臣は4人?5人?

昨日、仙台の桜が平年よりも10日も早く開花したようです。桜前線もいよいよ宮城県北に上陸してきました。

弊社の一関工場があるのは岩手県です。工場では岩手の地元紙も購読していますが、今日の記事に私は顔面蒼白となりました。「岩手県出身の内閣総理大臣は実は5人!?」という記事が載っていて、最後まで読み終わった時には自分の浅学を恥じました。 “岩手県出身総理大臣は4人?5人?”の続きを読む

3.11

午後2時46分震災発生時刻、気仙沼方向を向いての黙祷
午後2時46分震災発生時刻、気仙沼方向を向いての黙祷

絶望の日。決して忘れることのできない日。生きていることに感謝する日。人生が劇的に変わった日。思い出したくない日。etc・・・・・。今日という日を形容する言葉は人それぞれだと思います。

一言で表すのは非常に難しいのですが、あえて表現するとすれば私の場合「生かされた日」になると思います。当日のことをよく思い出してみると本能なのかはわかりませんが、全ての行動が生き抜くために行動していたように感じます。当時は私は専務の役職でしたが、今でも地震後の判断は間違っていないと確信していることが一つだけあります。それは、全従業員と両親を助けたことです。今までに経験したことのない地震の揺れにより必ず津波が来ると直感し、工場内にいる従業員が心配になり様子を見に行くと、機械は横転するは、天井は落ちてくるは、床は亀裂が入るやら、悲惨な状況でした。後片付けには何日かかるだろうという状況でしたが、従業員に対して「一切手をつけるな!今すぐ自宅に帰りなさい」と指示したことです。この一瞬の素早い対応が弊社の全従業員が一命をとりとめる結果となりました。そして、私の両親も地震で腰を抜かしていたのですが、なんとか車で逃がして事なきを得たのです。気仙沼の丸光製麺(当時は丸光食品)の周りには住宅や水産会社など所せましと密集していましたが、後に聞いたところ、どの家もどの会社も誰かしらお亡くなりになっているとのことでした。私は会社にいた全従業員と両親の命を奇跡的に救ったと今でも思っています。 “3.11”の続きを読む