2組の工場見学

今日は、午前と午後、丸光製麺・一関工場に工場見学の方がお見えになり、慌ただしい一日を過ごすこととなりました。

午前中にお越しいただいたのは、地元のスーパーの専務さんと麺の担当バイヤーさんです。一足早くバイヤーだけが到着したので、早速、工場内を案内しました。このバイヤーは、製麺工場は初めてということで、興味深めにカメラ片手に夢中になってシャッターを押していました。その後、専務が到着し、お2人に、製造工程の説明をしながら、原料の小麦粉の話や、この機械は何を作る機械だとか、品質管理はこのように行っているだとか、工場内を約一時間かけて案内しました。

その後、事務所に戻り商談です。丸光製麺の商品を是非扱いたいので、このような商品をこのような価格で売りたいとの要望を聞きながら、当社の出来るギリギリのところでの交渉となりました。やはり、時流の先端をいっている流通業界のお2人です。消費者心理をよく分析されて、その上で、我々のようなメーカーと共同で商品開発をしている様子が伺えて、大変勉強になりました。

専務さん曰く「三方良しの商売でないと続きませんよ」という言葉が心に響きます。私も以前、このブログで紹介した「近江商人の心得」です。今回の場合の三方とは、スーパー、丸光製麺、そして、お客様である消費者ということになります。安かろう悪かろうではなく、価格に見合ったそれなりの価値のある商品を、値崩れさせずに末永くお客様に買っていただける商品を目指して、更にお互いの話し合いが続きました。

そして、お昼をいただくまもなく、次に来社したのが地元新聞の記者の方です。丸光製麺がここ一関に工場をオープンさせた後、一度取材を受けたのですが、震災から五年が経ち、被災した企業の現状を取材する企画のようです。前回の取材から、今日までの軌跡は家内である専務にまかせて、私は工場を案内しました。ここでも、カメラ片手に取材です。午前中のスーパーのバイヤーさんと違い、やはり記者の方は「紙面うけ」する写真が欲しいのでしょうか、やたら、「笑顔で」とか「歯をみせて」とかリクエストが多かったです。

最後は、専務ともども仲睦まじく麺をつくっている様子を撮影して、満足げに帰っていきました。掲載日がきまりましたらこのブログでも紹介しますね。

この2組のお相手をして、やれやれと思って時計をみたら、午後4時を過ぎていました。どうりでお腹がすいたと思いました。お昼か夕食かはかりませんが、とにかくすかざず頬張って、休む間もなくまた、工場の作業に戻り、慌ただしい一日が終わりました。