梅雨の楽しみ、「紫陽花」を愛でる

通勤途中で撮影した紫陽花です。鮮やかな色合いですね。
通勤途中で撮影した紫陽花です。鮮やかな色合いですね。

今日も丸光製麺/一関工場界隈はどんよりした梅雨空でした。雨の季節だからしょうがないのですが、清々しい青空が恋しくなります。

そんな鬱陶しい梅雨の時期ですが、この時期だけにしか楽しめないこともあります。通勤の道すがら見かけるようになった、鮮やかな紫陽花です。

「紫陽花や 白よりいでし 浅みどり」(渡辺水巴)。花の色が少しずつ変化することから「七変化」の異名もあるとか。語源はいろいろな説があり、万葉集では「味狭藍」「安治佐為」とか、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものという説が有力だそうです。

しかし、我々が花びらと思い込んでいる部分は実は「咢」なんだそうです。日本原産の植物で、江戸時代に日本を訪れたオランダのシーボルトは紫陽花の美しさに惹かれ、当時愛人だった榎本滝の名を取って学名を「オタクサ」と命名したといわれています。

向日葵(ヒマワリ)は真夏の太陽に向かって真っすぐ咲きますが、紫陽花は梅雨時の今が旬。この花は、土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。

画像は一関工場に向かう途中に撮影したものです。一雨降り、雨粒に濡れた紫陽花の花びらがますます鮮やかに発色していました。家にばかり閉じこもっていないで、週末の休日を利用して、傘にレインコート、そして長靴の出で立ちで、ぶらりと市内を散策するのも今でなければ楽しめない過ごし方ですね。