寄付型クラウドファンディング

先月、アメリカのフロリダで起きた銃乱射事件に巻き込まれた家族などの支援で、寄付型クラウドファンディング「GoFoundMe」が、スタートから4日目で491万ドル(約5億円)を集めたという記事を見つけました。

参加している人の数も10万人を超えているようで、まだ継続中であり、今後も伸びるだろうといいます。その額はGoFoundMeで過去最高である、

この支援は事件発生の数時間後、LGBTの権利擁護活動を行うフロリダ州最大の団体、Equality Floridaが25万ドルの調達を目指してスタートしました。寄付金額は開始から10時間もしないうちに、100万ドルを超えたといいます。

寄付と同時に、事件に巻き込まれた人やその家族へのメッセージ、またテロへの怒りなどのメッセージも同時に伝わっていくのが、クラウドファンディングの特徴です。

日本でも最近クラウドファンディングも一般の人に知られるようになってきました。先日の熊本地震でも各クラウドファンディングのプラットフォーマーが寄付を募っていました。とはいえ、まだまだ日本はその規模は小さいです。

また日本では日本赤十字を始め自治体が義援金を募集しているのがほとんどのようです。しかし、被災者の手に渡るまでに時間がかかるなどの問題がありますが、その点、クラウドファンディングは非常にスピーディに困っている人の手に渡るのが特徴。困っている人への支援や寄付などは、スピードが肝心です。日本でも寄付型クラウドファンディングがもっと注目されるとよいと思うのですがいかがでしょうか。

丸光製麺でも今回の熊本地震で被災された方、特に障害者の方や母子家庭の方などの生活弱者の方を中心に、ネットショップの売上の一部を寄付いたしました。東日本大震災の時もそうでしたが、公の機関の義援金などはありがたいのですが、スピードに欠けます。やはりそんな時は各々の得意分野を活かした民間支援がスピードを生かし、尚且つ、現場の問題点に即応した対応が出来るのを、あの時我々も肌で感じました。

「民間活力=民活」が叫ばれて久しいですが、「公」も「民」も縄張り争いなどしている場合ではありません。被災地は待ったなしです。お互い長所、短所を補いながら、被災者に寄り添えば、よりよい支援になるのではないかと、寄付型クラウドファンディングの記事を見ながら考えさせられました。