夏は鰻!

関東地方や東北地方の梅雨明けは遅れていますが、西日本は梅雨明け以降、毎日暑い日が続きますね。

毎年恒例の夏の土用の丑の日が近づいて、近所のスーパーでもウナギの宣伝広告が顔を出すなど、ウナギ商戦も加熱してきましたが、今年は7月30日の土曜日なので、例年以上に盛り上がるのではないでしょうか。

ウナギは近年の価格高騰を受けて、なかなか庶民には手が出しにくいものになっていますが、それでも毎年この日はたくさんの人がうなぎを食べています。ちょっと変わったものでは、関西の方でウナギ入りのタコ焼きが販売されるそうです。

鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が最もよく知られているようです。さらに「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という風習があったとされ、鰻以外には瓜、梅干、うどん、牛肉(うし)、馬肉(うま)などを食する習慣もあったようです。

根強いウナギ人気とは裏腹に、特に2010年以降養殖ウナギに用いられるシラスウナギの不漁が深刻化し、ウナギの価格が上昇しています。ウナギの生態には未解明の部分があり、現在行われているウナギの養殖は、ウナギの子供であるシラスウナギを大量に漁獲して育てるという方法です。

一方で2010年には、人工孵化したウナギを親ウナギに成長させ、さらに次の世代の稚魚を誕生させるというウナギの完全養殖に成功したそうです。まだコストがかかり一般に流通するまでにはいきませんが、いつの日か完全養殖したウナギが出回ることを期待したいと思います。

私もうなぎは大好きです。最近ご無沙汰でしたので、久しぶりにウナギを食べて元気にこの夏を乗り切りたいと思います。