おばあちゃんの知恵袋・三つの「ふるい」

お盆真っただ中ですが、今日は子供達を連れて、まずお墓参りに行ってきました。お寺の駐車場はさすがに他県(特に関東地方)ナンバーが多かったです。お盆の帰省に先祖の墓参りという光景は日本のこの時期の風物詩ですね。

墓前にお祈りした後、ふと以前読んだ「おばあちゃんの知恵袋」という記事のことが頭をよぎり、読み返してみました。その中の一説に思わず唸ってしまうような話がありましたのでご紹介します。

ある孫娘がおばあさんの部屋に駆け込んできました。「ねぇねぇ、おばあちゃん、聞いて!」おばあさんはニッコリ笑って、「その前に、その話を3つのふるいにかけさせておくれ」と言いました。

「1つ目は、<真実のふるい>。お前が話そうとしていることは、ほんとうのこと? 2つ目は、<善悪のふるい>。それはいい話? それとも、話すことで誰かが傷つく可能性があるような、嫌な話かい? 3つ目は、<必要のふるい>。真実じゃなくて、いい話でないかもしれないけど、話す必要があるかもしれない。どうかしら?」孫娘は困ったように答えました。「噂話だから本当かわからないし、クラスメートについてのとても嫌な話よ。そして、必要かどうかは…わかんない。」

おばあさんは笑顔で孫娘を抱きしめ、「そうかそうか。お前が話そうとしてることが、真実でもなく、良い話でもなく、必要な話かどうかわからないなら、自分が嫌な気持ちにならないために、そして、誰かの心を傷つけないように、その話は脇に置きましょう。そして、お前のことを聞かせておくれ。最近どんなことがあって、どんな気持ちを抱いているのか。悩みや歓び、お前自身の話をたっぷり聞かせておくれ」と言ったとさ・・・。

この手の話は、いわゆるゴシップ。噂話。こういうのって、ついつい話したくなるときがありますね。「他人の不幸は蜜の味」なんて言いますね。しかし「蜜の味」ではなく自分の「卑しさ」や「惨めさ」などの負の心をごまかすための麻薬のようなものではないでしょうか。

人間の本来の魂や心は、うわさ話やゴシップに心を痛め、きっと泣いています。だから、まずは自分自身のためにゴシップや噂話から距離を置くのがベスト。自分で話さない、拡散しない、そしてゴシップを話す人とは距離を置く。積極的に聞かない。そのために、冒頭のおばあちゃんの知恵をもらって、自分で3つのふるいにかけていきましょう。

あなたの人生の時間はとても貴重で尊くて、思っている以上に短いものです。ゴシップを話して大切な時間を無駄に過ごすにはもったいない。それよりも、自分自身の真実を語り、相手の気持ちに耳を傾けましょう。そうすることで、オリンピック選手のようにきっと輝いた人になれるはずです。