「おでん」の人気の秘密③

昨日まで話題にしてきました「おでん」の話の今日は最終回です。

みなさんにも「おでん」の種で好きなものと、そうでないものがあると思いますが、ある調査の「人気のおでん種ベスト10」があります。

そのベスト10は、「大根」「卵」「ちくわ」「こんにゃく」「はんぺん」「厚揚げ」「さつま揚げ」「餅入り巾着」「ごぼう巻」「じゃがいも」の順番のようです。

これ以外の種が入っているとすれば、それこそ「ご当地おでん」の食材かもしれませんね。関東で人気の「ちくわぶ」は、東北生まれの私にとっては馴染みのない食材ですが、東京生まれの家内は、「ちくわぶ」が入らない「おでん」は邪道と言うぐらい大好物です。

「ダシ」にも地方ごとの特色があります。東日本では「かつお節」と「昆布」、北陸から関西にかけては「昆布」ダシ、そして、中国四国地方では「煮干し」「焼きアゴ」がベースとなっているようです。

醤油も東日本では濃口と薄口が混在していますが、西日本では薄口が主流です。しかし、必ずしもこれでなければいけないと決まっている訳ではなく、その地域や、家庭で様々な味付けを楽しむのも「おでん」の魅力です。何より、具材を入れれば入れる程、その煮汁が美味しいスープになる訳ですから。

そして、この美味しい「おでん」文化を日本中に浸透させた立役者に一人が「コンビニ」であるといわれています。和食のファストフードとしては「おでん」が最初ではないでしょうか。和風料理を手軽にスナック感覚で食べられるということで、今では海外でも人気上昇中だとか。

冬の寒い時期に、学生や子供達が自分の懐と相談しながら「コンビニ」の前で「おでん」を頬張っている姿をよく見受けますよね。今では残った煮汁に「うどん」を入れて煮汁を最後まで有効活用するツワモノもいるようです。

こんな美味しい「おでん」を冬だけではなく、夏も楽しみたいとのニーズから「冷やしおでん」なるものも登場しています。

この「田楽」から始まった「おでん」文化ですが、いろいろな具材を採用しながら今後もどんどん発展していくような気がしますね。朝晩めっきり冷えてきた今日この頃、「熱燗」に「おでん」なんて、最高のごちそうですね。

あぁ~お腹が空いてきました。

~終わり。