今年は、5月26日、27日に三重県の伊勢志摩を会場にG7サミットが開催されます。それに前後して、全国各地で関連の大臣クラスの会合が開催されています。例えば、宮城県では仙台市で5月20日、21日に財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されますし、一昨日、昨日と富山で環境大臣会議が開催されました。
その環境相会議で議題にも上ったのが、「食品ロス」の問題です。本来なら食べられる食品を廃棄するということで、今や世界的な大きな社会問題になっています。農林水産省の推計によりますと、日本での一年間の食品廃棄量は642万トンで、これは世界全体の食糧援助量の1.6倍に相当する量です。内訳は半数が一般家庭から、残りの半分は小売店や外食産業からの廃棄だそうです。
フランスでは、まだ食べられる食品の廃棄をスーパーに禁じる世界初の法律が出来たそうです。その内容は、残った食品は寄付するか、肥料や家畜の飼料として再利用が義務化されたそうです。
丸光製麺も食品製造会社として、この問題は避けては通れない問題です。社内では常に適正な在庫管理に努め、取引先にも適正発注をお願いしているところです。本来なら一つでも多く生産して、一つでも多く販売したいのが本音ですが、環境問題を考えた場合、経営者自身も考え方を改めないといけない時代なのかもしれません。
日本の廃棄量は国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗一杯分を廃棄していることになるそうですよ。そう考えると「もったいない」と思いますよね。一昨年は「おもてなし」が流行しましたが、これからは、この日本人特有の「もったいない」精神を各方面で普及させていくことが鍵となるような気がします。