「iPhone被害者の会」

「iPhone被害者の会」というものがあるそうです。iPhoneが登場した事で廃れた商品、業績が悪化した日本の会社を指すようです。

例えば任天堂。任天堂が最高益を記録した2008年に日本でiPhoneが登場しました。当時、iPhoneで遊べる多くの無料ゲームと任天堂のDSで遊べるパッケージゲームは、全く別物だから、任天堂は業績に影響を受けないというが任天堂の認識だったそうです。しかし、その結果スマホゲームへの参入が遅れ、赤字に転落しました。まさに「iPhone被害の会」の代表的存在です。

その他、デジタルカメラもそうです。デジタルカメラは、銀塩フィルムカメラを駆逐しました。しかしそのデジタルカメラもiPhoneによって、特に携帯型の小型デジカメが駆逐されました。

そして同じく、カーナビ、地図、テレビ、ウォークマンなど、枚挙に暇がありません。そしてこれらの変化は恐ろしく短期で起きています。気づいてから対策をしているようでは変化のスピードについて行けないのは言うまでもありません。もちろん任天堂の社員には気づいていた人がたくさんいたといいますが、組織が大きくなった上場企業が同じような過ちを何度も繰り返しているのが現状です。

ここで「iPhone被害者の会」として紹介したモノはかつて日本のお家芸だったものが多いのです。カーナビ、ウォークマン、デジタルカメラなどは、まさに世界シェアで90%以上とっていたものもあります。

今流行っていても、明日はどうなるかわかりません。ヒット商品にばかり頼っていてはだめなのはわかっているのですが、世の中のスピードが速すぎます。今日では加速度が加わってそのスピードが更にUPしているような気がします。

それにしても「iPhone恐るべし」ですね。