ふかひれのお勉強①

丸光製麵の看板商品の「ふかひれラーメン」に添付されています、「ふかひれ」について今日から数回に渡り、私自身も再度勉強のため、ブログにUPしたいと思います。

中華料理のふかひれスープやふかひれの姿煮は、サメのひれを原料にしています。

よく、サメとフカは別の魚だと思っている人がいますが、どちらも同じ魚です。一般的にサメのことをフカと呼ぶのは関西以西で、山陰地方ではワニと呼ぶそうです。昔話の「因幡の白ウサギ」に登場するワニはサメのことらしいです。

サメは、軟骨魚類に属していて、私たちが日ごろ食べているマグロやハマチ、アジ、イワシなどは、硬骨魚類に属しています。私たちの体の関節には軟骨があって、弾力性に富んでいて体の動きを円滑にしています。サメ類などの軟骨魚類は骨格の全てが軟骨でできていて、同じようにサメとエイ類の板鰓類(ばんさいるい)とギンザメ類の全頭類がこれに含まれます。

サメといえば、映画の「ジョーズ」のように巨大で獰猛な魚というイメージがあり、人間を襲う危険な魚のイメージがありますが、すべてのサメが人間を襲う訳ではありません。ひっそりと海底深く生息しているサメもいるそうです。

魚類のなかで最も大きい魚といえば「ジンベイザメ」ですが、小魚や小型の甲殻類、イカなどを餌にしているおとなしいサメです。サメ類に含まれる魚は世界中に350種類ほどが確認されていて、その中で、人間を襲うような獰猛なサメは30種類です。

また、サメの先祖は古生代のデボン期に出現したといわれており、進化の遅れた原始的な魚だといわれています。サメは世界中の民話や伝説にも登場し、サメを祖先霊だとする民族もいるといいます。

日本でも、サメに関する民話や伝説は多く存在します。また、サメは食糧としてだけではなく、皮は靴やハンドバック、ヤスリ、刀の鞘や柄として利用されてきました。スクワレンという物質が多く含まれる深海ザメの肝油は、健康食品や医薬品、精密機械の潤滑油や化粧品にまで活用されています。そして、軟骨の含まれるコンドロイチン硫酸ナトリウムという物質は、老化防止の効果があるとアンチエイジングの健康食品や薬品に利用されています。

また、ふかひれは83.9%がタンパク質で、コラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンとは、皮膚、血管、腱、歯などに含まれる繊維状のタンパク質のことです。コラーゲンは全タンパク質の約30%を占め、全コラーゲン量の約40%が皮膚に、20%が骨や軟骨に、その他は血管や内臓などに広く分布しています。  人間の体内ではコラーゲンの分解と合成が絶えず繰り返されていますが、年齢とともにコラーゲンの生産能力が落ちるので、それが肌老化の一因として考えられています。また、コラーゲンには細胞と組織をつなぎとめる接着剤としての役割があるので、血管、骨などの健康を維持するのにも欠かせません。

ふかひれの豊富なコラーゲンは、美肌や関節痛などに有用と考えられています。コラーゲンが多く含まれる食品はフカヒレの他に、鶏肉の皮、豚足、豚骨スープ、牛すじなどがあります。