ガラホは生き残れるか?

ガラパゴス携帯といえば略して「ガラケー」、日本製の携帯電話のことをいいます。独自の進化を遂げた日本式の携帯電話を、太平洋の孤島で独自の進化を遂げた生き物がたくさん生息するガラパゴス諸島のことを揶揄した造語です。

携帯電話のマーケット全体を見ると、実際に売れているのは大半はスマホです。日本だけではなく、世界的に見ても同様です。

特に、格安スマホも出回った一昨年あたりから、それが世界的にも加速しています。そして、そのスマホ市場はサムスン、アップル、そして100ドルスマホの台湾系十国メーカーが上位のシェアを占め、日本製は見る影もないという感じのようです。すでに国内ではNECやパナソニックはスマホから撤退しました。

ところが、身近に見てみると、私くらいの歳になってくると、一度はスマホにしたはずが、ガラケーに戻す人も結構いるようです。(私は昔からガラケーです!)

それが、60歳以上になると顕著になるといいます。電話とメールだけで十分だというのです。そしてこのガラケー市場を見ると、俄然、日本製が活躍している市場なのです。NECもパナソニックもスマホから撤退してもガラケーはマイナーチェンジしながら、出し続けているといいます。年配客が多いから、新しい機能の追加は不要なのだとか。

とはいえ、技術革新の波はガラケーを作ることがいずれ困難になってくるといわれています。そこで最近登場してきているのが、中身はスマホだけど見かけはガラケーといわれる「ガラホ」です。

話は変わりますが、昨今では、アナログの音がなつかしいといって、昔のドーナッツ型のレコードやLPレコードが人気だとか。針を搭載したプレーヤーも生産が追い付かないといいます。

時代は目まぐるしく進化しています。大きな市場を狙うと、グローバルな戦いで消耗性を繰り広げる必要がでてきます。しかし、過ぎていく「過去」の市場をアレンジすることに、勝つ道があるのかもしれないですね。