世界4大ばか!?新幹線の話

画像は今日の一関工場のヤマザクラの様子。まだ2分咲きといったところです。
画像は今日の一関工場のヤマザクラの様子。まだ2分咲きといったところです。

桜前線も9日現在、岩手県南を北上中です。いよいよ、春の行楽シーズンが北国でも本格的にスタートしました。

先月26日に北海道新幹線が開業し、新青森~新函館北斗の間を走り出しました。ついに北海道まで開通するということで、テレビなどでも取り上げられ大きな話題となり、地元も開業効果で賑わいが続いていますね。東京・新函館北斗間が4時間2分でむすばれ、津軽海峡を越えて北海道から九州の鹿児島までが新幹線でつながる日本の高速鉄道の新時代の幕開けです。

日本で最初の新幹線は、世界で初めて時速200km以上で営業運転を行う「夢の超特急」として大きな注目を集め、東京オリンピックに合わせ1964年(昭和39年)10月1日に開業しました。今では全国各地に路線が広がり、ビジネスや観光などで利用者も多く、日本の経済・社会において必要不可欠な存在になりました。

そんな新幹線ですが、建設が決定した昭和30年代当時は「世界大四バカ」になるのではないか、という話もあったそうです。「三大バカ」とはエジプトのピラミッド、中国の万里の長城、日本の戦艦「大和」のことで、それらが金と労力ばかり必要で、大きな図体をしながら役に立たないことを揶揄する言葉でした。これになぞらえ、新幹線も建設資金の回収に苦しむだけで、「世界四バカ」になるのではないかということだったそうです。

というのもこの当時は、航空機や自動車の発展が予測され、最高速度が低く小回りもきかない鉄道は「過去の文明の遺物」という見方が世界中で広がっていたからとのことです。しかしその後、新幹線が航空機でも自動車でも不可能な「安全かつ安定して大量の人員を高速で輸送できる交通機関」として、日本の発展に果たした役割は言うまでもありません。

私もビジネスに旅行にと様々な場面で新幹線を利用させてもらっています。本当に便利な乗り物です。実は、来週になりますが、東京に出張することになり、この新幹線のお世話になります。一関駅から乗車することになると思いますが、一関→東京も今や2時間でむすばれています。本当に早くなりました。その結果、仕事が終わったら即刻Uターンということで、日帰り出張です。東京出張が日帰りなんて、私が社会人になりたてのころには想像もつきませんでした。ちょっと肉体的にはきついですが・・・。しかし、これからも新幹線には「安全性」と「快適性」を両立させて、活躍してほしいと思います。