大監視社会到来?

今ではあたりまえとなったSNSですが、これらでコミュニケーションをとっている人は、常に自分の行動が外部の機関に知られていることをご存じでしょうか?もちろん、調べる気になればの話ですが、どこまでも遡って調べることが出来るといいます。

そして、それは何もSNSの話だけではありません。ネット上でのあらゆる行動は、すべてデータ化されようとしています。PCやスマホで何をやっているか、すべてお見通しの社会になりつつあるのです。

当然、それらはカード情報とも連動しています。ここでいうカードとはクレジットカードだけではありません。いわゆるTポイントやマイレージカードのようなポイントカードも指します。それによって買い物行動履歴も自ら提供することになります。

さらにあらゆるものがインターネットにつながるIoTは、指数関数的に成長していくことが予想されています。そうなれば、車に乗っているとき、出かけているとき、家にいるときなど、全ての行動履歴を詳細に提供していく時代になるのです。

一つ面白い話を例び挙げますと、サスペンスのドラマを見ていると、容疑者に「アリバイ」があるかないかという話が焦点になりますが、もはや「アリバイ」云々の話は、複数のウェアラブルコンピューティングが「アリバイ」の証明材料に使われることになります。というと、「犯人はこうしたウェアラブルのコンピューティングを身につけずに罪を犯すのではないか?」という声が聞こえてきそうです。

しかし、ウェアラブルコンピューティングは、今後さまざまな箇所に設置されるであろうビーコンのようなものと反応するでしょう。また人工衛星などの宇宙通信とも連携するはずです。

となると、すべてのウェアラブル機器がどこにある、自分はどこにいるかも含めて監視されることが可能な社会になるかもしれません。そうなると、サスペンスではありませんが探偵業の仕事もなくなるかもしれませんし、警察の仕事もずいぶん変わるだろと思います。

ICT(Information and Communication Technology)の進化は便利になる一方で、まったくプライバシーのない、大監視社会の到来を遂げることになるのです。