ラーメンは果たして「和食」なのだろうか?

(画像は丸光製麺イチ押し、「宮城ものづくり大賞・優秀賞」を受賞した「気仙沼・海鮮ふかひれラーメン」です。)
(画像は丸光製麺イチ押し、「宮城ものづくり大賞・優秀賞」を受賞した「気仙沼・海鮮ふかひれラーメン」です。)

6

「風薫る皐月の空に鯉のぼり」。さあ、今日から5月のスタートです。GWも真っ只中で、行楽地や観光地に行った時の楽しみの一つに「食」があると思いますが、今日は、「和食」と「ラーメン」に関するお話です。

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されて以降、世界中で「和食」が見直されていますが、われわれ日本人も果たして「和食」とは?と尋ねられれば何人の人が正確に答えられるでしょうか。

「和食」といって真っ先に頭に浮かぶのは、「寿司」「刺身」「天ぷら」「すき焼き」「うどん」などでしょう。しかし、今日に至っては「カレー」や「ラーメン」なども日本人の食生活にすっかり定着した料理についても「和食」といってもいいという議論があります。それどころか我々の業界の「ラーメン」などは、もはや世界中に出店されて、現地の人々に支持されています。

ここに興味深い、調査の結果がありますので、紹介したいと思います。農林水産省が平成27年度に行った「国民食生活実態調査」の結果です。その中で「ハンバーグ定食」「サラダ巻き寿司」「醤油ラーメン」の三つについて「和食かどうか」について調査しています。まずは「ハンバーグ定食」を和食と思っているのは15%、男女とも大差はないようです。「サラダ巻き寿司」は全体で65.9%、男女とも年代が上がるほど「和食」だと思う割合が増える傾向にあるようです。

さて、「醤油ラーメン」は全体の24%で、女性より男性の方が高く、特に50代、60代では3分の1以上が和食だと思っているようでした。では「醤油ラーメン」のどんなところが「和食」だと思っているのでしょうか?まず、食べ方の面では「お箸で食べるところ」「器が丼であること」が挙げられています。食材の面では、「鰹節や昆布ダシなどを使うから」とか「野菜がたっぷりトッピングされている」との声が多いようです。

逆に「醤油ラーメン」は和食ではないという意見もあります。「中華ドンブリとレンゲを使うから」「カロリーが高い」「スープのダシが動物系が多い」などの意見が多かったようです。

一方、世界に目を向ければラーメンは「RAMEN・NOODLE」と言われていて、「中華」よりも「和食」と考えている人が多いようです。由来は中華であっても、日本で独自の進化を遂げた「ラーメン」ですが、実は中国語で「ラーメン」のことを「日式」と書くようです。

このように、「和食」かどうか意見が分かれるところですが、やはり「ラーメン」は国民食の王道であることには変わりありません。熊本でも、東北でも、震災直後は、お湯だけあれば食べられる「カップラーメン」がどれだけの人々の空腹を満たしたことでしょう。丸光製麺もそんな「ラーメン」を更に探究し、皆さまに喜んでいただける商品をどんどん開発していきますので、ご期待ください。